多自然型護岸の例
多自然型護岸工とは
施工上の注意点
工事完了後の川づくり
河川に棲む魚などの生き物が上下流への移動や遡上をする際に障害となる河川の構造物があります。落差や堰など、河川を横断する構造物がそれにあたります。魚の住みやすい状態を維持するために、人工的に設けた魚のための迂回路が魚道です。
多自然型護岸の代表例が、右上の図のような植生護岸ブロックを使用したものです。多くは「連接ブロック」といわれる、ブロック単体をワイヤーや金具等でつなぎ合わせたブロック群を法面に設置し、その上から土を巻き均して隙間に詰め込んだり、上に被せるなどする方法で、植物の育成を促す工法を取っています。一昔前の、コンクリートで固められた護岸ブロックとは異なり、緑豊かな河川を形づくります。
連接ブロックは多数のメーカーが開発しており、植生の育成しやすさや、ブロックとしての強度・安定などを考慮して、施工者が選択するケースも多くなってきています。
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植生護岸ブロックの施工
魚道の施工
今や、魚道を作るためのコンクリート二次製品も多数のメーカーから出回っており多種多様となってきました。
魚道の設置は、当初設計に盛り込まれている場合がほとんどですが、魚にとって妥当な設計かどうか、設計変更の対象にならないか、見極めるのも土木技術者の責務です。