上層路盤の表面に、アスファルト乳剤(PK-3)を1〜2(L/m2)程度散布します。散布には、アスファルトディストリビュータもしくはエンジンスプレーヤを用います。プライムコートを行う目的は下記の通りです。
1.路盤表面の強化
(路盤の破損や降雨による洗掘の防止)
2.雨水の浸透防止および路盤からの毛管水上昇遮断
3.アスファルト混合物との接着性確保
■敷均し
ここからが舗装工事のクライマックスです!アスファルトフィニッシャーで、アスファルト混合物の敷き均しを行います。敷き均し厚さは、余盛量15〜20%を見込みます。
フィニッシャーはゆっくりと、しかしどんどん進んでいきます。ダンプの周りが悪く、混合物の供給が追いつかなくなる前に、施工速度を多少ダウンさせる事も覚えておきましょう。(合材を積んだダンプが常に1〜2台待機している位が良いでしょう)
■締固め
敷均しが終わったら、ローラーを用いて、継目、初期転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順に締固めを行います。ローラーは、施工方向に駆動輪を向けて作業をするのが基本です。また、順序として、始めに目地部を転圧し、次に横断方向の低い方から高い方へ順次幅寄せしていきます。
■作業のポイント
アスファルトの舗設は連続作業が基本です、途中で止めることは良くありません。段取りが上手くできていなく、施工を中断してしまうような事になれば、出来形や品質の低下は免れません。施工の当日までに、以下の準備を徹底しましょう!
1.混合物の種類、数量(台数)、到着時刻の再確認
2.施工機械、器具の配置 (ローラーやフィニッシャーの向きは
急に変えられませんよ)
3.施工箇所の清掃、欠陥部分の手直し、舗装型枠(定規)など
の設置