多自然型護岸の例
多自然型護岸工とは
施工上の注意点
工事完了後の川づくり
以前は「型」を付けて「多自然型川づくり」と呼んできました。平成2年に建設省(当時)がとりまとめた「多自然型川づくり実施要領」のもと、多自然型川づくりのモデル事業がスタートし、その7年後には全ての河川工事は「多自然型川づくり」で行うことが基本となりました。

その結果、低水護岸には自然石や空隙のあるコンクリートブロックを用いるなどの、水際の環境保全を図る河川工事の設計が多くなりました。たしかに、最近私たちの周りには、緑豊かで生物の多い川が増えたと感じますよね。
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しかしその反面、緑は多いが直線的で人工的な河川線形だったり、思ったように生態系が回復しなかったり、安易に環境対応製品を使っただけで、かえって河川環境の劣化が起こっている、というような河川も見受けられるようになりました。河川の環境に関して誤った認識を持っていてはいけないのです。

やもすると工事の時だけ配慮すると理解されてきた「多自然型川づくり」ですが、その目指すところを達成するためには、型にとらわれた工事を行うだけではなく、調査から維持管理にいたるすべての河川管理において考えていく必要があるため、名称から「型」をとって、「多自然川づくり」として、平成18年に、新たに定義付けされました。