DJM工法（粉体噴射攪拌工法）
DJM工法（粉体噴射攪拌工法）とは
DJM工法は建設省総合技術プロジェクトの「新地盤改良技術開発」研究の一つとして開発されました。この工法は軟弱地盤中に粉粒体の改良材を供給し、原位置土と攪拌混合することで土と改良材を化学的に反応させ、土質性状の強度を高め安定なものにする工法です。改良材は空気流により搬送され、攪拌翼の付け根部から翼の回転によって生じる空隙部に吐出されます。吐出された改良材は攪拌翼の回転に伴って回転軌跡の全面に、均等散布され、さらに原位置土と攪拌混合されます。改良材と分離した空気は攪拌軸に沿って軸と土の間隙から地表に放出されます。
特徴
- 経済的な地盤改良ができる
土質性状と必要強度に応じて、改良材の種類と混合比を自由に選べます。さらに粉粒体と土を攪拌混合するので混合比が少なく、経済的です。 - どんな改良材でも可能
粉体材料の生石灰、セメントはもちろん、最大径が5mm以下の粉粒体であればスラグ、排煙脱硫石膏など、広範囲に使用できます。 - 攪拌効率がよいので、品質にばらつきが少ない
改良材を面的に散布し、続いて回転翼により攪拌するため、改良材の分布のばらつきが少なくなります。広範囲の改良強度を、任意に選定することができます。 - 確実な施工管理
施工深度、攪拌回転数、貫入・引抜き速度、改良材供給量などの自動記録が可能な為、コントロールが容易です。 - 現場がきれいに保てる
水を使用しないので現場が汚れません、また、改良地盤の盛り上がりがほとんどないため、排泥処理の必要もありません。 - 安全で無公害な工法
改良材の搬入から施工中の噴射にいたるまで、クローズなシステムを採用。粉塵の発生がありません。騒音、振動も少ない、静かで安全な工法です。 - 優れた施工性
本体は自走式なので移動、位置決めが容易です。また自動化された改良材供給装置などにより、省力で効率のよい施工が可能です。
上記図はDJM工法研究会HPより引用しました。
DJM工法施工手順（引抜時吐出の場合）
プラスチックボードドレーン工法
プラスチックボードドレーン工法とは。
プラスチックボードドレーン工法はバーチカルドレーン工法の一つで、カードボードドレーンに用いられた厚紙の欠点を改良したものの総称です。この工法は合成繊維とプラスチックを用いて工場生産した人工ドレーン材を軟弱地盤に打設し、圧密排水を促進して早期に地盤を安定させます。
ドレーン材の構造形式としては多孔質単一構造型、複合構造一体型、複合構造遊離（分離）型、均質構造型などに分類でき、それぞれの構造形式ごとにフィルター材・コア材に特色を持った工法を開発し使用されています。ドレーン材が軽量で扱いやすいうえ施工にあたる地盤改良機も比較的軽量なため、超軟弱地盤上でも施工が可能です。施工性に優れた経済的な工法でもあります。
特徴
- 排水井戸の連続性を保持できる
- ドレーン材自体の透水性能が高い
- 圧密などによる地盤の変形後も損失水頭を低くおさえること が出来る
- 耐酸・耐アルカリ性で腐食がない