高水護岸とは

高水護岸
河川の堤防は、洪水流や雨、または波の作用などにより浸食されることがあります。高水護岸とは、これを防ぐために堤防の表面にコンクリートブロックや自然石を張ったり、蛇篭や布団かごなどを設置したものを言います。
高水護岸は、橋梁や堰といった構造物の付近や、洪水時の浸透・侵食作用により堤防が危険と判断される箇所などに設置されます。
護岸
土砂で構成されている堤防や河岸を、侵食などから防護するために設置される構造物のこと言います。



 高水護岸新旧



現在の高水護岸
(玉石張り護岸、植石護岸)
新設の高水護岸
(大型連節ブロック張り護岸)
玉石張り護岸は、人力により玉石を張り施工していました。しかし、玉石を張れる石工の減少や玉石不足があり、現在のブロックによる施工に変わってきています。老朽化が激しく、被災時に護岸が損傷を受ける可能性があり、堤防決壊の危険性があります。 大型連節ブロックは、1.0m2あたり350kgと永久護岸としての所要重量を確保し、直径8mmの鋼線で連結を行い被災時(洪水等)の剥離を防止できる構造となっています。また、ブロックの上に覆土を行い芝を張る事により、景観的にも全く自然護岸と同じになります。